量子の世界をのぞいてみよう
Welcome to the Quantum World #001

光子1粒ずつによる二重スリットの実験

光の干渉性を示す「ヤングの実験」は、イギリスの物理学者トマス・ヤング(Thomas Young, 1773-1829)によって1800年代に行われました。このような「二重スリット」実験は、「干渉」が波特有の現象であることから、今日、量子力学の根本原理のひとつ「波であると同時に粒子である」を、目に見えるかたちで示してくれる実験として知られています。下図は、光を極限まで絞り込み、光子1粒1粒を順次スクリーンに向かって放射していったときの様子を、時間軸に沿って撮影した4枚の画像です。ヤングの実験とは違って、光子1粒1粒のスクリーン上の到達点がわかり、しかもその1粒1粒が備えている干渉という波の性質によって、次第にくっきりとした干渉縞を描いていきます。

写真提供:浜松ホトニクス株式会社 中央研究所

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